紫薇斗数の解説と鑑定(佐東 陽達)

自分の運勢の得意・不得意がわかり努力目標がわかりやすい。四柱推命は上格、富格とか世間での絶対基準で評価されます。紫薇斗数は、あくまでも自分のレベルの範囲内です。

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事業宮

2027年・天同星|会社で昼寝?「変わった社長」の企画は、実は科学的だった!

パワーナップ社長

「社長、また変なものを買ったらしいよ」

オフィスに運び込まれたのは、大きなリクライニングチェア。マッサージチェアにも見えますが、社長によれば、社員が短時間の仮眠を取るための設備だそうです。

経理担当者は見積書を手にして、思わず尋ねました。「勤務中に昼寝なんて、会社としてどうなんですか?」

すると社長は、調べてきた資料を机に叩きつけます。「何を言うか!航空会社ANAはすでにやっているぞ!お前、知らんのか!」

社員たちは顔を見合わせました。「企画はまともなのに、言霊が……」科学的な根拠を持った正論でも、伝え方が強すぎれば炎上する。

これが2027年、巨門化忌まで重なる天同星の社長像です。

パワーナップは「勤務中の居眠り」ではない

パワーナップとは、午後の眠気が出やすい時間帯に、15分から20分ほど積極的に取る短時間の仮眠です。

長時間眠ることが目的ではありません。脳を短時間休ませることによって、集中力や判断力を回復させ、作業ミスや事故を減らすために行います。

ANAでも2025年、整備士や技術スタッフを対象にパワーナップを導入しました。航空機の安全を守る仕事では、高い集中力が求められます。そこで、トヨタ自動車が開発した仮眠設備「TOTONE」を設置し、社員の疲労軽減と安全性の向上に役立てようという取り組みです。

「会社で昼寝なんて、とんでもない!」そう思う人もいるでしょう。しかし実際には、社員を休ませることが目的ではなく、休息によって仕事の質を高める経営戦略なのです。

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「お昼寝は怠けではない。社長が率先するパワーナップ」

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還暦で、生まれた年の四化がもう一度巡る

【紫微斗数の命盤;紫は本宮、緑は大限、群青色は一年運】

この男性は1967年、丁未年の生まれです。

2027年も丁未年ですから、干支が60年かけて一巡し、生まれた年と同じ干支へ戻ります。まさに「還暦」です。

紫微斗数では、十干の「丁」から次の四化が飛びます。

・太陰化禄
・天同化権
・天機化科
・巨門化忌

この人は丁年生まれですから、もともとこの四化を持っています。そして2027年も丁年。生年四化の上へ、同じ流年四化が重なることになります。還暦は、単に「赤いちゃんちゃんこ」を着て祝う年ではありません。

この人にとっては、自分が生まれ持った性質や人生の課題が、もう一度強く表面化する年なのです。

天同化権——「休むこと」を社長の権限で制度化する

この命盤では、命宮に天同星があります。天同星は、休息、安楽、福祉、飲食、睡眠、居心地のよい環境などと関係する星です。一般的には穏やかで、争いを好まず、無理をせずに暮らしたい性質があります。

ところが2027年、天同には化権が付きます。化権は、権限、責任、実行力、管理する力です。

したがって、この人の天同化権は、「社員が休める環境を会社の制度として作る」という形で現れても不思議ではありません。

自分が昼寝をしたいだけなら、単なる天同の安楽です。

しかし、社長が自分の権限を使い、仮眠室や専用設備を導入して社員にも実行させるなら、天同化権らしい現象になります。

「疲れているのに、頑張っているふりをするな」「短時間でも脳を休ませた方が、仕事の能率は上がる」そう考えて、古い職場の常識を変えようとする社長です。

2027年の流年命宮は、官禄宮に入る

この人は2027年、数え年で61歳。

流年命宮は官禄宮に入ります。官禄宮は、仕事、事業、経営、社会的な立場を表す宮です。還暦を迎えれば、普通は定年や引退後の生活を考え始める時期でしょう。

しかし、この人の場合は、仕事から離れてのんびりするというより、

「この会社を今後どうするか」
「後継者へ何を残すか」
「自分の経験を、どのような制度として残すか」

という事業の将来設計が中心になります。

しかも、この官禄宮は来因宮です。来因宮は、その人が何を原因として、この人生を生きているかを見る重要な宮です。官禄宮が来因宮なら、人生の大きな課題は仕事と事業にあります。

2027年に流年命宮がその官禄宮へ入るため、還暦は事業人生の総決算であると同時に、新しい経営方針を打ち出す年になりそうです。

天機化科——変わった企画にも科学的根拠がある

官禄宮には天機星があります。さらに丁年の化科が付きます。

天機は、知恵、技術、企画、機械、情報、改善、働き方の工夫などを表します。化科は、知識、研究、理論、資料、社会的な評価です。

つまり、この社長は思いつきだけで「会社で昼寝をしよう」と言っているのではありません。

睡眠研究や先行企業の実例を調べ、社員の集中力、作業効率、安全性の向上まで考えて企画するのです。

パワーナップ用の椅子も、単なる高級椅子ではありません。

音響、温度調節、ストレッチなどの機能を備えた新しい設備なら、「機械と科学的知識を仕事へ応用する」天機化科の象意にも合います。

最初は変わった企画に見えても、調べてみれば合理的。これが天機化科の強みです。

擎羊——古い勤務常識を切り崩す

ところが、官禄宮には擎羊もあります。

擎羊は、切る、破る、強行する、摩擦を起こすという性質を持つ煞星です。天機化科だけなら、資料をそろえ、丁寧に説明しながら改革を進めるでしょう。

しかし擎羊が加わると、「いつまでも古い考えにこだわるな!」と、従来の勤務習慣を強引に切り崩そうとします。

社員の健康を考えた良い制度であっても、全員がすぐに理解するとは限りません。

「昼寝しているところを同僚に見られたくない」
「忙しいのに、自分だけ休めない」
「仮眠を取る人が高く評価されるのはおかしい」

こうした反発も考えられます。

擎羊は改革を進める力になりますが、進め方を誤ると、社内の対立を生む刃にもなるのです。

財帛宮の巨門化忌——会社のお金の使い方が批判される

この命盤で、もう一つ注目したいのが財帛宮です。

財帛宮には巨門星があり、2027年は巨門化忌が重なります。財帛宮は、お金の使い方、収入、支出、財産に対する考え方を表します。そこへ巨門化忌が来ると、会社のお金の使い道をめぐって、批判や議論が起こりやすくなります。

「こんな椅子に、いくら使ったんですか?」
「普通の休憩室で十分ではありませんか?」
「社長の変わった趣味を、経費にしないでください」

経理担当者や社員から、このように言われるかもしれません。

本人には、科学的根拠があります。社員の疲労を軽減し、作業ミスを減らすための投資です。

ところが巨門化忌は、説明の仕方で問題を起こします。社長は冷静に資料を見せればよいのに、

「ANAはもう導入しているぞ!お前ら、そんなことも知らんのか!」と、相手を責める言い方をしてしまいます。

言っている内容は正しくても、言い方が悪い。相手を納得させるはずの正論が、かえって反感を買ってしまうのです。巨門化忌とは、間違ったことを言う星とは限りません。正しいことを言っているのに、その言葉によって敵を作ることもある星なのです。

「企画はまともなのに、言霊が……」

社員が小声でつぶやいた、

「企画はまともなのに、言霊が……」

この一言に、2027年の命盤が凝縮されています。

パワーナップという発想は、天同化権。科学的な資料と先行事例は、天機化科。古い勤務常識を切り崩す改革は、擎羊。

設備への支出を批判され、強い言葉で言い返すのが、財帛宮の巨門化忌です。

この社長に必要なのは、企画を取りやめることではありません。相手が知らないことを責めず、なぜ必要なのかを順序立てて説明することです。

まず一部の部署で試験導入し、利用者の感想や作業ミスの変化を確認する。その結果を社員へ公開し、納得してもらってから導入範囲を広げる。

そうすれば天機化科が生き、巨門化忌による反発を小さくできます。

四柱推命でも、晩年の事業再編が見えてくる

四柱推命では、辛日生まれで、命式には水がありません。

これまで大運は、寅・丑・子・亥と北方へ進み、不足する水の作用を長期間にわたって補ってきました。

しかし2024年からは戊戌大運と西方の土旺です。その後は丁酉、丙申と、西方の運へ逆旋回していきます。

これまでのように活動範囲を広げる時期から、経験や技術を整理し、会社に残す形へ切り替わっていく時期です。

また、時干己の偏印は、一般にはまだ知られていない専門知識、独自の研究、変わった健康法や新技術にも関心を向けます。

そのため、世間から見れば少し奇妙でも、本人なりに調べた根拠のある設備へお金を使う可能性があります。

紫微斗数の天機化科と、四柱推命の偏印。

この二つが重なると、まだ一般的ではない科学や技術を、ほかの人より早く仕事へ取り入れる社長像が浮かび上がります。

まとめ——休ませる社長は、会社を弱くするのか

昔の経営者なら、「社員は眠くても我慢して働け」と言ったかもしれません。

しかし、疲労したまま働かせて事故や判断ミスを起こせば、会社の損失になります。今回のモデルの命盤の場合において2027年になったら天同化権型社長は、休息を甘えとは考えません。社員を短時間休ませ、再び集中できる状態へ戻すことも経営者の責任だと考えます。

一見すると、変わった社長の変わった買物。しかし、その裏には天機化科の科学的根拠がありました。問題があるとすれば、企画ではなく伝え方です。

巨門化忌とは、正論まで炎上させる星。「お前ら、知らんのか!」ではなく、「実際に導入している企業もあります。一緒に効果を確かめてみませんか」そう言い換えることができれば、天同+化権の優しさが、本当の経営力として発揮されるでしょう。

後日談——社長に怒られた経理課長が説明会を開く

社長の強い言い方には納得できなかった経理課長。しかし、渡された資料を詳しく調べてみると、パワーナップそのものには科学的根拠があることが分かりました。

「社長の言い方には問題がある。しかし、この制度は社員のためになる」

そこで今度は、経理課長が社員向けの説明会を開きます。以前掲載したパワーナップ漫画が、今回の2027年・天同化権型社長の後日談としてつながりました。

現在の変人社長は引退後は先駆者として偉業を称えられ変人視されないものです。ですからこの意味で変人と言われるのは名誉なことです。ただし万年係長の変人は本物かも!先駆者は変人と言われながら元首相の小泉氏のよう偉業を成し遂げます